まだ詳しい障害者施策などはわかりませんが、他の隊員から聞いたはなしなどをまとめると・・・
現在のヨルダンは、昔の施設中心型で行っていた日本とよく似ています。
入所処置が必要な者は入所させる。待機者が増えれば、さらに施設を増やしたり、増設したり・・・
障害者を地域に帰すとか、グループホーム(GH)なんて考えはさらさら無い。
現在は日本では、施策の方向が施設中心から地域移行に移り変わったところですが・・・
しかし、ここイスラム圏ではこの地域移行とかGHなどは、別の視点からなかなか受け入れられないのが現状です。
と言うのも、人が生活するには、必ず家族が必要だし部族中心に生活するのが当たり前。
つまり、障害者であろうと、施設を出て一人で生活することは考えられない、受け入れがたい事・・・となるのです。
これを前面に打ち出されてくると、地域移行の必要性をどんなに唱えても、なかなか受け入れてはもらえないかもしれませんね。
私の勤務するカラクケアセンターでも、2階部分に増築し、50床以上の入所者を受け入れる準備が進められ、増築は完了し後は受け入れを待つばかりになってます。
そして、別な場所に通所方のケアセンターも新たに建設中との事です。
また、ここヨルダンでは養護施設がなく、障害は無いが孤児の子供たちも、この施設に入所処置がとられています。
日頃は、同じ入所者の食事介助とか、職員の手伝いをしていて、何とか彼らを施設から出して働く機会を与えてあげられれば・・・とは思うのですが、やはりここでも前述の問題が発生してきて、「彼らはここで幸せだよ」という職員も出てくる始末・・・。
確かに、楽な労働をして3食ベッド付ですけど・・・
なかなか頭の痛い問題です。
今後5年かけてこれら施設の施設力をアップするのが任務のようですが・・・一応新規なので2年かけてビジョンと可能性を検討して、次の交代SWに渡せればいいかな~と思ってます。
ここが勤務先のカラク・ケア・センター
黄色いバスは通勤用のバス
周りは広大な空き地が続くだけ・・・
近くに人家はありません。
ここヨルダンでは、ごみはポイポイその場で捨てるもの!と教育を受けてるのかどうかは知りませんが、とにかくその場で道端でもどこでもごみを捨てる!
おかげで、どこでもごみだらけ。
そこで、せめて施設の周りだけでもごみを拾おう!と隊員の提案で週に2回行ってます。
アルミ缶が集まればお金にもなるし・・・
ムディール(施設長)の許可がいつまで続くか??
とりあえず、仕事してます!の報告でした。
ヨルダン時間 30日の午後5時30分